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2013年07月23日

恋ヶ窪「一茶珈琲店」

「恋」という文字がつく電車の駅は日本に3つしかないそうだ。

私はその一つ、西武国分寺線の「恋ヶ窪」という駅の近くに住んでいる。
その恋ヶ窪駅から2分ほど府中街道の方へ歩いたところに「一茶珈琲店」はある。

市役所通りに面してはいるが気を付けていないと通り過ぎてしいそうな
普通の住宅の中に一歩入ると、想像していたよりもずっと上品で
スタイリッシュなインテリアで、時間が止まったかのような不思議な空間を
醸し出している。マイルス・デイビスやコルトレーンなとのジャズ、
あるいはダイアナ・ロスなんかの懐かしいメロディーが、店主のこだわりを
感じさせるオーディオセットから邪魔にならない音量で7席の店内を満たしている。

朝、子供たちや主人を送り出し、一通りの家事を片付け、
近所の福祉団体から頼まれてやっている針仕事を二〜三時間し、
一人の簡単な昼食を摂ると午後の一息入れる時間が来る。

そんなとき、私は食材などの買い物に行くついでに、
「今月のお勧め」コーヒーをいただきに「一茶珈琲店」に立ち寄る。
この「今月のお勧め」がいつもとても美味しい。

パプアニューギニア、コートジボワールなどといった、
コーヒーとしてはちょっと変わった国の豆を月変わりで出してくれる。
もちろんブラジルやモカやらブルーマウンテンといった
コーヒー店の定番銘柄もメニューにはあるが、
私は決まって「今月のをください」とオーダーする。

注文があってからおしゃれなコーヒーミルで豆を挽き、
よく温められたカップに丁寧にドリップされたコーヒーは、
見知らぬ国のエキゾチックな香りで、日々の生活雑事に追われている主婦に
心安らぐ時間を提供してくれる。

初老のマスターの優しい話しぶりにつられ、子供や主人のことなども
愚痴混じりにおしゃべりしてしまう。
私が行く午後の時間は年配のお客様が多い。
ほとんどが常連さんなのだろう。
皆さん、私と同じように自分の身の回りのちょっとしたトピックスを
マスターに話して楽しいひと時を過ごしている。

週に1度ほどだが、半年も通っていたら顔見知りもでき、
そんな常連さんたちとの会話も楽しめるようになった。
今月はブルンジだった。来月はどこのお国の豆かしら。
400円のプチ贅沢、主婦の素敵時間、
この昼下がりの隠れ家を家族には当分内緒にしておこう。

ウフフ。
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posted by もこみ at 23:17 | 楽しみ